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岩手大学社会環境工学科 医学博士 工学博士
大川井 宏明 教授
株式会社健康データハウス代表

— comfortの意味についてのお考えと先生の研究『健康指標』について教えて下さい。

 comfortって何だろうか、ということですね。私は健康とcomfortは一体と考えて研究を進めています。
 現在「意識と無意識」を手がかりに健康指標を作る事を目指しています。
 今一般に満足とか心地よいとか不快とか感じるのは意識の方です。それはその通りですが、意識で感じるのは覚醒時しかできず、眠っている時は分からないのです。寝具は眠っている時に感じるものです。今世界でそういう認識の仕方は私と私の周りの人しか持っていません。私は意識と無意識を心理学系の視点を学びながら工学医学的に扱っています。これを追求することで健康や満足を一体のものとしてとらえることができるのです。
 『私たちは意図してもしなくても環境から刺激を受けている。その刺激に対する影響(評価)としての正直な回答を睡眠中の自律神経活動(生命維持活動)に委ねる』いきなり本論に入りますが寝具はもうズバリこれです。寝具はよく家具屋さんや寝具売り場等で試し寝するとふわふわしたとかちょっと硬いなとか色々な感想があります。それだけでいいとか悪いとか判断するのは意識の方なのです。それは一瞬ですが睡眠は6、7時間続きますので寝具のようなものを評価するには寝ている時どう感じるか?無意識で感じる訳です。それを生命維持活動を司る自律神経にデータで答えてもらうのです。最終的には自律神経に尋ねる、委ねるというのがこの研究です。睡眠中のデータを取り、解析して体調が良くなったということが「YES」と答えたことになります。呼吸や脈は生命維持活動の一表現です。リラックスすると低下し興奮したり苛立つと上がります。本当に初歩的なところでは呼吸数や脈拍数が下がるというところで、満足してもらった、という回答を得られたと解釈しています。

  • 岩手大学内に建っている健康見守り実験ハウスの前で

  • ハウス内での大川井教授

  • ここで睡眠中の呼吸の仕方、脈拍の回数、寝ている時の体の動き方を調べる実験をメインに行う。睡眠の質や健康の度合いを温度、湿度、明るさ、音など部屋の環境を変えることでどの状態がよく眠れるのか、データを取り数値化した「健康指標」を広く一般家庭に普及させ日常的に健康チェックを自分でできるような仕組み作りを目指す。

— 検査をした時、人によってあるマットレスが合う合わない、好き嫌いという結果がはっきり出る訳ですよね。そうするとこのマットレスが単純にいいですよ、という結果に結びつけるのは難しいということですか?

 今の話は意識での話だと思います。人によって、年齢や体格(BMI=Body Mass Index)が大きな要素となっています。それから寝相が影響してきます。よく動く人とあまり動かない人がいます。寝相がいい悪いといいますがあまり動かないとよくないです。私は寝相が悪い人の方が 健康的だなと思っていますし寝具は動きやすい方がいいのです。販売のための資料を作るには、数を年代、BMIの軸そして男女の性別で分けてデータを見ます。スケールができてきたらこれがいいですよ、と言えるようになります。それは8割方無意識で出しています。面積を大きく占める寝具、家具、床や壁は心理と身体に大きく影響します。何が何でもこれがいい悪いとは言い切れないところがあり人によります。その、人によるというのをどこで見極めるかは、私はこういうデータだと思います。

— ブランドのいいイメージでものを購入するのではなく、ものを選ぶ時の視点が無意識のレベルで考えてものを選ぶ、というのがとても新鮮で面白いですね。

 ブランド志向はこれからも大事ですよ。寝具、衣類、家も装飾品も心理の影響が高い人はブランドでいいと思います。それで心理を満足させて身体の調子をよくする、というのはもちろんあると思いますから。

— 先生の研究の視点は福祉・介護から出発しておられます。弊社はベッドを扱っていますが、寝具も日常生活で少なからず健康に影響があると考えていますし、今後介護に関わる視点が私たちにも必要になって来ます。

 寝具は健康そのものを作る非常に重要なものです。この研究は介護系から出発しています。なぜかというとしゃべれない人からどうやって回答をもらうか、という情報を知ることがテーマなのです。普段介護士さん達が苦労しているところは介護をして満足しているかどうか知りたくても、場合によっては口や目で表現できない人もいます。介護が良かったのかどうかを知りたいが言葉では分かりません、意識で答えてくれません、その情報をどうやって引き出すか?生きている限り自律神経は働いていますのでそれをまとめて考察していくと、一般の人達全ての人が対象になる技術になっていくと確信を得たのです。一般の人たちが求めているのは満足です。いいものが欲しいというのは満足することで、満足してもらいたい、喜んで欲しい、全ての産業活動に共通しているのは相手がいてその相手に満足してもらうことです。お金のやりとりがなくても例えばお母さんが子供に美味しい料理を食べさせて子供が喜んだ、友達同士もそうですよね。友達に喜んでもらいたい、子供は親に喜んでもらいたいっていう事で買い物や手伝いをして何か行動を起こします。世の中の活動は満足してもらいたい、口に出してもらわなくても認めてもらうと嬉しいじゃないですか。そういうことが基本的にありもっと喜んでもらえると励みになって次の活動ができるようになる。だから満足という回答をどうやって引き出すか。満足と健康は一体と言っていいと思います。

— 冷蔵庫ができて日本人の健康状態がよくなったのと同じ様に先生の現在の研究で問題が解決するようになるのでしょうか。

 食べたいものが食べたい時に食べれる様になったのは大きな革命だったのです。前よりちょっといいなとかそういうレベルじゃなくて大きな出来事だったのですね。現在はものも情報も行き渡っていますので冷蔵庫が登場した時のような極端な変化は望めないとしても、よりよい方向へ向かうということは共通なので満足するものを用意することに関しては同じだと思います。今冷蔵庫が普及し始めた昭和30年代当時と違う問題が出て来ています。当時なくて今あるのは心の飢餓状態、悩み、寂しさそれから心の居場所の欠如です。今は何を手に入れれば満足するのか分からないのです。そこが大きな違いだと思います。だから意識で少々嬉しいとか言ってもそれは一時的なものの可能性が高いのです。ところが、無意識の方は50年前も今も同じで共通点はそこにあります。

— 具体的に心の飢餓を埋めるためのものを開発されていらっしゃるのですか?

 もの自体はこれだというものはないのです。これだというものを見つけるための技術を作っています。つまり健康指標をつくりこの手法が一般家庭に普及すれば日常的に自分でチェックできるようになります。IT技術を使って情報のやりとりはインターネットでできますので、健康や満足を捉えられるようなものを作ろうと準備中です。そのとっかかりとして寝具のデータを取っています。

— 先生のビジョンが一般家庭に普及することが目的ということですか。

 第一ステップがそこです。 
  病院に行かずに自分で健康を管理できるようになることです。通常自分の体の状態は人に知られたくないものです。友達にも場合によっては家族にも心配をかけまいとして黙っています。具合が悪くても「元気だよ」と答えるのです。ましてや会社やスポーツ関係の人はプロジェクトから外れてくれと言われると困りますから体調が悪いとは決して言いません。
 これは私も10年前には考えたことがなかったことです。健康と満足を一体として考えていくと、日常の健康管理を自分でやれるようになれば病院に行かなくてはならなくなるまでほっておかなくていいのです。今は、病院に行かなくてはならなくなるまでほっておくので、本当に具合が悪くなって場合によっては病院に行っても治らなくなってしまいます。現在病気と言っている範囲ではなくその前の段階で体調管理を自分ですればもっともっと健康になれるのです。それからどうやって健康に気を付けるかは一杯やり方あります。運動、食事、色んな方法が一杯ありますが、どれをどうやっていいか有りすぎて分からないのです。食べ物から環境、温度、生活習慣色んな人が色んなことを言っていますが、みんなそのとおりです。しかし実際の生活では全部取り入れることができません。腹八分目と言っても腹八分目で止められる人は少ないですね。この方法を取り入れれば数値で出てきますから健康のノウハウをどういう風に取り入れていくかを自分で管理できることが可能になるのです。漠然と健康というより数字で出すと具体的に気を付けるようになります。

  • 大川井教授の本棚

  • 実験ハウス内データを採るためのベッド

— ドイツ人は眠りについて大変こだわっています。その背景になっているのはドイツに370カ所以上ある自然治癒のための「クアオルト」という保養施設で食生活、運動など体のメンテナンスをするという考えが浸透しているため睡眠始め日常生活も大切にするという考えに繋がっていると感じています。

 生活そのものを基盤にしたやり方で取り組んでいこう、というのはいいですね。
  全身から心も含めて健康状態がよくなれば心も全身もよくなるという方向で、まさに私の考えと一致します。今の医療は対症療法です。健康状態が悪くなってくるとそれぞれ人によって弱点を持っていますのでそこが皮膚だったり、胃、肝臓、腎臓だったりすると見えてきたところを治そうとするのが今の薬な訳です。医学をやって来たがために医学の全体を見ると皮膚がただれたから皮膚薬とか胃が痛いから胃薬というのではイタチごっこです。全身を健康にしていくには物質で満たされた後は心の満足で満たされるようにこれまでチェック方法がなかった意識がない時のチェックする方法が今の研究です。

— 炊飯器や冷蔵庫などの家電が普及するきっかけになったのは自然環境の厳しい東北で農作業をする女性が楽になるように、まず東北で普及テストをしてその後全国に広がっていったと聞いています。先生は炊飯器や冷蔵庫などのように現在研究されている仕組みが各家庭に普及すると予測されているとか...

 半世紀前は何を作っていいかが分かっていました。今はこれが何か分からないのです。これが普及すれば新しい産業革命が起きます。満ち足りた時代に新しいものを出すのは何もない時代に新しいものを出すより難しいですから。今、第2の産業革命を日本で起こそうとしています。イギリスがものの無い時代にいち早く工業力をつけて世界を牛耳ったのですが、今はものも情報も足りている状態です。無いものが何か分からないのですから、新しいものを創るためにこの手法で見つけて行く。冷蔵庫に匹敵するものをここで創ろうとしています。そうすると日本は第2の産業革命の発祥地になります。ここでミソになるのは、健康は人に知られたくない、だから自分で管理する。満足を数値化できれば何が必要か分かるので、そこに新しい産業はどんどん生まれてきます。

— 先生は起業家的な資質をお持ちですね。

 政府や省庁が支えているのではなく企業が支えている、産業が支えていると考えていますから。

— 趣味についてはいかがですか?

 学会で訪れた先で記念館や異人館などに立ち寄ることを楽しみにしています。
九州では松本清張や北原白秋記念館、あと古賀政男記念館。あそこは出て来るまでに4時間かかりました。戦時中に安らぎを与えた人ですので、そういう所へ寄る事を楽しみにしています。

— 先生の好きな楽器は?

 楽器は弦ですね。以前ヴァイオリンもやっていました。今になってやっておけばよかったなというのはギターですね。特に震災後に音楽の力はすごいな〜と実感しました。今の70、80、90代の人は古賀世代なんですよ。被災地にいる人はそれに感動する世代の人が一杯います。今続いて行く歌がないですよ。ここ30年位途切れているんです。音楽界が変わっちゃいましたから高齢になる人はきっと寂しい思いをしていますよ。

インタビュー: 2013年9月5日

  • 「いつか小説を書いてみたいですね」という多才な一面も。

  • 音楽好きでもある教授のコレクション?

  • 岩手大学工学部の敷地内にあるプラタナスの木。

  • 宮澤賢治も青春時代を過ごした岩手大学農学部ののどかな風景。

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